これまで長い間DBS装置はメドトロニック社のみから提供されていました。
最近ではそれに加えてボストンサイエンティフィック社やアボット社もDBS事業に参入しており、それぞれユニークな製品を開発してます。

最近のDBS装置では以下のような技術的進歩があります。



充電式装置

従来の刺激装置は電池式で3~5年毎に小手術によるバッテリー交換が必要でした。
最近では充電式の装置も開発され、1つの装置で両側の刺激が可能となり、電池寿命も飛躍的に長くなりました。
充電は体外から可能で、刺激設定にもよりますが、週に1回1時間程度の充電を行う必要があります。


MRI対応

DBS施行患者のMRI撮像についてはこれまで公式には禁忌とされていましたが、最近の装置では一定の条件のもとでのMRI撮像が可能となっています。


ディレクショナルリード

最近開発されたディレクショナルリードでは刺激範囲に2次元的な方向性をもたせることが可能で、刺激により構語障害などの刺激副作用が出やすいような場合でも副作用をきたす方向には刺激を波及させないようにして必要な部分のみを刺激して副作用が回避できるようになっています。



順天堂では患者さんの希望や社会的状況なども考慮してDBS装置を選択しています。
以下に順天堂で使用しているDBS装置とその特徴をまとめてみました。